赤面症になったきっかけの出来事
赤面症になったきっかけの出来事
赤面症の人には2つのタイプがあります。
- ある出来事が「きっかけ」で赤面症になった人
- 「きっかけ」はわからなく、いつの間にかなった人
あなたはどちらでしょうか?
私の場合には2番でした。
「これだ!」というきっかけの出来事はわからないけれど中学生の頃からいつの間にかなってしまったケースです。
でも人によっては、赤面症になったきっかけをハッキリと自覚している人もいるのです。
先日ある方の赤面症克服セラピーを行いました。
その方は1番の「きっかけがわかるタイプ」でした。
小学6年生の授業参観日。
先生に当てられた時になぜか急に緊張して声が震え、顔も真っ赤に。。
さらに頭も真っ白になりうまく話せなくなってしまったのです。
それから赤面人生がはじまったのです。
中高生の時には教科書を読む時には声も手も震えて顔も真っ赤っか。。
みんなの前で発表する際にも同じ現象。。
そして就職してからも、会議や朝礼などみんなの前で話さなければいけないシーンになると、いつもドキドキ、ブルブル…
そんな状態だったのです。
ではこう言った、過去のある出来事がきっかけになっている赤面症は、治りにくいのでしょうか?
実は、赤面症のきっかけが明確であればあるほど、治りやすいのです。
なぜなら、きっかけの出来事によって自分の中に「あるもの」が出来上がるからです。
その「あるもの」とは…
「プログラム」です。
赤面症プログラムとは?
私たちには、無数のプログラムがあります。
プログラムは別の表現をすると「価値観」や「思い込み」と言えます。
「◯◯してはいけない」
「◯◯でなければいけない」
「自分は◯◯が苦手だ」
「自分は◯◯な存在だ」
などなど、私たちは自覚しているものから自覚していないものまで、本当に無数のプログラムを持っています。
例えば、赤面症の人が持っている代表的なプログラムにはこんなものがあります。
「赤面してはいけない」
「赤面を見られてはいけない」
「赤面する自分は最低だ」
「注目されてはいけない」
「目立ってはいけない」
「人に迷惑をかけてはいけない」
人前に出たり、注目されると、これらのプログラムが発動されて緊張スイッチがオンになるのです。
その結果、赤面したり、大汗をかいたり手足が震えたりしてしまうのです。
そしてこれらのプログラムの真の正体こそ「記憶」なのです。
記憶=過去の体験
です。
ということは、赤面症になってしまった「きっかけの出来事」自体もプログラムということなのです。
実はココに赤面症克服のヒントがあるのです。
「きっかけの出来事」そのものが赤面症を引き起こしているプログラムだとしたら、そのプログラムを修正してしまえば、赤面症も改善できるということなのです。
ではどうやってプログラムを修正すれば良いのでしょうか?
過去の記憶の塗り替え
きっかけの出来事である赤面症を引き起こすプログラム。
そのプログラムを修正するということは、言わば記憶の塗り替えです。
過去の出来事は、今起きていることではありません。ですから過去の記憶というのは脳に収められたイメージに過ぎません。
例えば、「教科書読みがうまくできなく笑われた体験」
この記憶を思い出すと、まずは頭の中に映像が浮かびます。
次にクラスメートの笑い声や自分をからかう言葉などが聞こえます。
さらにその記憶を思い出した時に感じる恥ずかしさや屈辱感、やるせなさなどの感情。
そして感情というのは身体感覚を伴うものですので、胸の動悸、ドキドキ感、手足の震え、顔の熱さ、冷や汗などを感じます。
このように、記憶というのは「視覚情報(映像)」「聴覚情報(音、声)」「身体感覚」という3つの要素で構成されているのです。
ですから、この3つの要素を変更すれば記憶が塗り替えられるということになります。
過去の起きた出来事自体は替えられませんが、脳にイメージとして保存された映像や声、音、記憶に対する感情は替えることができるのです。
そうすることで赤面症のきっかけとなった出来事のイメージが変更され、その出来事で出来上がった赤面症プログラムも解消されるのです。